アガサッポとは、スペイン語で「もてなし・歓待する」という意味です。鞄作家、德永 恵 [Megumi Tokunaga] の革の世界を1994年から“Agasajo” (アガサッホ) [スペイン語 : もてなし、歓待する] 流に表現。現在、北鎌倉の工房で自然の動物の皮から「革」になった素材を相手に制作致しております。また、レザーの1枚ずつの形を生かすためのバッグを作り上げる事をしており、一作ごとの表情もすべて個性が違い、同じ物はございません。そして、命名カードが付けられ、德永が生みの親になったバッグ達は、嫁ぎ先が見つかるための出会いを待っております。作り手と使い手が、家族付き合いのようなコミュニケーションが出来る事を心から願っております。I, Megumi Tokunaga, have expressed my perception of leather as an artist through Agasajo (Spanish): hospitality; warm welcome. Currently, I make an array of leather art pieces in my studio in Kamakura. Taking a raw piece of animal skin in my hands is the beginning of my artistic journey. Leather has a story of its own. Each one is different. I am inspired by whimsical ideas that come up the moment I touch the raw material.

鞄の寿命とは?

是非、皆さんにお伝えしたいことがございます。
鞄の寿命は、「年数ではなくて頻度に寄る」という事です。

本来、ランドセルとか業務用の鞄などとは、考え方が違います。ブランドの仕事の考え方は、どの洋服にどの鞄と靴?帽子、アクセサリー、ヘアースタイルまで、すべてトータルコーディネイトで提案する物なので、毎日同じ鞄を使うと言うイメージはございません。ですから、手の垢がつくまで使った鞄を店頭でお預かりしてお直しするという感覚はありませんでした・・。海外ブランドの担当者は、良く「日本人は、お金持ちなのか貧乏なのか解らない!」と・・・。スーツ姿のビジネスマンでさえ、今日のスーツの色やネクタイ、靴、最後に鞄まで考えて家を出ます。それが、生活のルールのような当たり前のお洒落として、考えられております。

私が、日本人として、鞄を考えた場合はどうなのかをこれからお話し致します。

私自身が、気に入ったバッグは良く使いたいし、良く使います。しかし、やはりスカートやロングコートなど、ファッションが「いつもの自分」と違う時は、もちろん洋服に合わせて色や形、大きさまでこだわります。また、黒の鞄を持つ時は、身体に接する部分は、黒に近い色に致します。よって、白の洋服に黒のバッグは、合わせません。白の洋服に黒く色落ちが気になるからです。季節に関係なく、1年を通して、ルールは変えません。特に汗をかく季節は、同色のレザーバッグを持つ様にしております。トートバッグは、脇の下の汗で特に色落ちする傾向が強くなります。ですから、同色系を気にします。当たり前の選択として、身に付いております。

本題ですが、寿命は頻度ですから、毎日同じ鞄を持つ事よりは、時々休ませる事は重要です。(同じ服を1年中着ている人がいない様に・・・。)靴の方がもっと解り易いですよね・・。しかし、鞄も同じ事です。生活を楽しみながら、物を使い選ぶ事・・。仕事用の鞄も男女問わず、3つは欲しい物です。特に、気にして欲しい事は「レザーの匂い」です。汗をかき易い人は、特に鞄を替えて使う事をお勧め致します。汗の匂いが無くなる前にまた汗をかいて持ってしまうと、その汗が悪臭となり、取れません。そこに梅雨時のような湿度が加わると、とても想像を絶するダメージです。

「家」と同じ考え方が、「鞄」には、近い気が致します。「風」が必要です。住んでいない家が傷んでしまう様に、鞄もしまっておいて、使わないのも老朽化する原因です。外に連れだす事、陰干しの風通しの良いところの保管、見えるところで生活の共として、使ってあげる事・・・。

最後に、着物文化の日本は、帯の柄が季節を表す織り柄や染め柄でした。よって、その季節にしか締められない帯を楽しんでいる・・。また、1年後のその季節に登場・・・。そのような使い方でしたから、3代先まで使えるのではないでしょうか?(もちろん、保管の仕方を間違いなく、お手入れをしている事が前提です。)

物を大事にするというのは、使わないのではなくて、使う理由とともに愛情が必要であること、その事を是非ご理解頂いて、アガサッホの鞄と共同生活をして頂ければ、幸いでございます。

德永  恵 ♪